手仕事による製品のため、1枚1枚色やサイズに多少の違いが生じる場合がございます。素材の特性上、洗濯や着衣の際ボタンやネックレス、ファスナーなどへの引っ掛かりにご注意ください。
綾織りのふんわりと柔らかな肌触りが特徴の、ヴィンテージのシャトル織機で織ったストールです。
糸に必要以上のテンションをかけず織ることができるため、綿本来の心地よい風合いに仕上がります。
シャトル織機とは、糸管が中に入った木製シャトルを左右に飛ばすことで生地を織る、古い設計の織機です。
他の織機はコンピュータ制御でスピードやテンション、密度、ヨコ糸の柄を制御しますが、シャトル織機は歯車を組み替えることで調整します。また、パーツの供給が終わっているものがほとんどで壊れた部品は中古品を探したり、鉄工所で自作したりすることも多いです。数日おきの注油が欠かせなく、数ヤード織るごとにシャトルの中の糸管を交換しなければならず手が離せません。細すぎる糸は織ることが出来ず、複雑な柄は作れないなど、扱いのむずかしい織機です。

しかしこの織機でしか生み出せない風合いがあります。
糸に必要以上のテンションをかけずにゆっくり織ることが出来るので、柔らかく、表面がフラットにならない独特の風合いに仕上がります。デニムのセルヴィッチと同じように両端に"耳"が生まれるのも特徴です。
シャトル織機製のストールを作るために、まずストールを織ることができ、シャトル織機を使いこなせる機屋(ハタヤ)さんを探すことから始まりました。
ストールの細い糸で、複雑な柄にヨコ糸を組み替えて織ることが出来る、腕が良くシャトル織機にこだわり仕事をしてきた職人さんを探して産地の中を巡り、ようやく知り合えたのが畑明織布の畑(ハタ)さんでした。

御年75歳の50年以上のキャリアを持つ大ベテランで、冬場は猟師でもあるとても元気な方です。シャトル織機では不可能だと思っていたことが、畑さんのシャトル織機なら出来る。という事がたくさんありました。
畑さんと一緒だからこそ「シャトル織機ストール」はここまでの柄、肌触りが実現することが出来ました。